琵琶湖から唯一流れ出す河川、瀬田川。
「本湖は広すぎて絞りきれない」「流れの中で筋肉質なバスを釣りたい」というアングラーにとって、瀬田川は最高のフィールドです。しかし、流れが速く、地形変化も激しいため、ポイントを知らないとボウズを食らうこともしばしば。
今回は、瀬田川のバス釣りポイントを上流(石山寺周辺)から下流エリアまで徹底解説します。さらに、絶対に守るべき「釣り禁止エリア」や、気になる「駐車場」、季節ごとの攻略法(春・冬)まで網羅しました。
瀬田川バス釣りの特徴と魅力
ポイント紹介の前に、瀬田川の特徴を押さえておきましょう。これを知っているだけで釣果が変わります。
- 強烈なカレント(流れ): 常に水が動いているため、バスの活性が高い傾向にあります。
- 変化に富んだ水深: 浚渫(しゅんせつ)工事の影響や岩盤エリアにより、水深が浅い場所と深い場所で極端に分かれます。
- デカバス率が高い: 流れに逆らって泳ぐため、コンディションの良い「北湖のような」太いバスが多いです。
瀬田川バス釣り釣果情報
瀬田川のバス釣り釣果情報を紹介します。
滋賀県🌈琵琶湖🎆🐟🎇瀬田川でブラックバス釣りを楽しみました。 pic.twitter.com/BIZYc5pRd2
— 植田 (@VbCw5jHjgliWXO) October 27, 2025
瀬田川のバス釣り 25.11.17
石山寺下フラットは祭り始まらず放水路で3匹。唐橋大物狙い撃沈。最後の癒しポイントで5,6匹。最後はチャブクランクのチャビーで締めました。
今年の秋はマメ釣るのも簡単では無い😢 pic.twitter.com/VeNbIcym8C— アロハ (@aloha_de_mahalo) November 17, 2025
【地図あり】瀬田川のバス釣りポイント解説
瀬田川は大きく分けて「唐橋周辺(上流)」「石山寺周辺(中流)」「南郷洗堰周辺(下流)」の3セクションに分かれます。
▼瀬田川(石山寺周辺)の地図
1. 石山寺周辺エリア(中流)
瀬田川の中でも特に人気が高いのが「石山寺」対岸やその周辺です。
- 特徴: 川幅が少し狭くなり、流れが強く当たるエリアです。ボトムにはゴロタ石や岩盤が多く点在しており、ベイトフィッシュ(小魚)が隠れる場所が豊富です。
- 狙い方: 根掛かりが多いので、ガード付きのジグや、根掛かり回避性能の高いクランクベイトがおすすめ。岩に当ててリアクションバイトを誘いましょう。
2. 瀬田川 下流エリア(南郷・黒津)
南郷洗堰(なんごうあらいぜき)に向かう下流エリアは、さらに流れが複雑になります。
- 特徴: 水深の変化が激しく、ブレイク(かけ上がり)が明確に存在します。
- 狙い方: ドリフト(流れに乗せてルアーを流す)釣法が有効です。高比重ノーシンカーやヘビキャロを流れに乗せ、ボトムの岩に引っ掛けて外す動作がキモになります。
南郷洗堰(ダムのような施設)の周辺は、上流・下流ともに立入禁止・釣り禁止エリアが設定されています。看板をよく確認し、絶対にフェンスを乗り越えたりしないようにしてください。警察に通報されるケースもあります。
瀬田川の駐車場とアクセス事情
瀬田川で釣りをする際、最も困るのが駐車場です。路上駐車は近隣住民の迷惑になるだけでなく、取締りも厳しいため絶対にやめましょう。
おすすめの駐車スペース
- 唐橋公園駐車場: 上流エリアを攻めるならここ。トイレもあり安心です。
- 石山寺観光駐車場(有料): 石山寺周辺を攻める場合に便利です。釣り利用が可能か、現地の看板や係員の指示に従ってください。
- コインパーキング: 京阪石山寺駅周辺などにはコインパーキングが点在しています。少し歩きますが、ここを利用するのが最も安全で確実です。
季節別攻略!「春」と「冬」の瀬田川
瀬田川は季節によって全く違う顔を見せます。検索ボリュームの多い「春」と「冬」のパターンを紹介します。
瀬田川の「春」:スポーニング絡みのデカバス
春は、産卵(スポーニング)のために琵琶湖本湖から差してくる個体と、瀬田川に居着いている個体の両方が狙えます。
- 狙い目: 流れが少し緩むワンド状の地形や、ウィードの新芽が生えているエリア。
- ルアー: スイムジグやシャッドテールワームの巻き展開で、食い気のあるバスを広範囲に探るのが正解です。
瀬田川の「冬」:越冬場所を見つけ出せ
冬の瀬田川は、修行のような寒さですが、釣れればデカイのが特徴です。
- 狙い目: 流れが直接当たらない「反転流」ができる深場(ディープ)や、テトラの穴撃ち。水深のあるエリアにバスが固まります。
- ルアー: メタルバイブレーションのリフト&フォール、もしくはスモラバでの一点シェイクで、低活性なバスの口を使わせましょう。
夜釣り(ナイトゲーム)についての注意点
仕事終わりの夜釣りを楽しむアングラーも多いですが、瀬田川周辺は住宅地も近いため注意が必要です。
- 騒音厳禁: 夜間は話し声や車のドアの開閉音が響きます。静かに行動しましょう。
- ライトの向き: 民家や走行中の車に強力なライトを向けないこと。
- 安全性: 足場が悪い岩場も多いため、ライフジャケットの着用と足元の確認を徹底してください。
まとめ:流れを読んで瀬田川バスを攻略しよう
瀬田川は「流れ(カレント)」を読む力が試される、中級者〜上級者向けのフィールドと言えますが、ポイントさえ押さえれば初心者でもビッグバスのチャンスがあります。
- 石山寺周辺の岩盤エリアを攻める
- 下流のブレイクをドリフトで狙う
- 駐車場は必ず正規の場所に停める
- 釣り禁止エリア(洗堰周辺)には近づかない
これらのルールとポイントを押さえて、ぜひ瀬田川のパワフルなバスに挑戦してみてください!
