琵琶湖・南湖の東岸エリアで、湖に大きく突き出した特徴的な地形をしているのが「烏丸半島(からすまはんとう)」です。
琵琶湖博物館や「イナズマロックフェス」の会場としても有名ですが、バス釣りにおいても超一級のメジャースポット。突き出した岬形状のため水通しが抜群で、東側の「下物(おろししも)」、西側の「赤野井(あかのい)」という2つの人気エリアに挟まれた好立地です。
今回は、烏丸半島の攻略法を、東面・西面のポイント解説、絶対に守るべき「釣り禁止エリア」、そして注意が必要な「駐車場」情報まで徹底解説します。
烏丸半島バス釣りの特徴
烏丸半島は、沖まで張り出しているため、オカッパリからでも本湖の深いライン(ディープ)に近いのが最大の特徴です。
- 水通しの良さ: 常にフレッシュな水が当たっており、夏場の高水温期や、冬場の低水温期でもバスの活性が維持されやすい場所です。
- 地形変化: 特に東側(下物側)は、沖に浚渫(しゅんせつ)エリアがあり、バスが深場と浅場を行き来する「コンタクトポイント」になっています。
- 風の影響: 突き出している分、風を遮るものがなく、強風時は波が荒れやすいので注意が必要です。
烏丸半島のバス釣り釣果情報
烏丸半島のバス釣り釣果情報を紹介します。
久しぶりに琵琶湖ボート釣行へ!
2022年初バス釣れました✨笑微風予報だった為、
烏丸半島沖の浚渫をメインに、堅田〜カネカにかけてのウィードアウトサイドをネコリグ、ヘビダン、シャッドでざっくりと探る展開にてサイズは出ませんでしたが、船中20数匹キャッチと秋の数釣りを満喫出来ました! pic.twitter.com/9Q0VdstYcy
— 京都チニング (@masatoshi2011) November 12, 2022
【地図あり】烏丸半島周辺のバス釣りポイント解説
烏丸半島は「東岸」と「西岸」で性格が異なります。
▼烏丸半島周辺の地図
※地図の中心が烏丸半島です。東側が下物、西側が赤野井湾です。
1. 烏丸半島 東岸(下物・本湖向き)
半島の東側、風車や芝生広場がある側の岸です。
- 特徴: 足場が良く、石積み(リップラップ)が続いています。沖は「下物浚渫(おろししもしゅんせつ)」と呼ばれるデカバスの巣窟です。
- 狙い方: 春の産卵シーズンや冬場に実績が高いエリアです。ヘビキャロでの遠投や、石積みの際(キワ)をミノーやクランクベイトで通す釣りが有効です。
2. 烏丸半島 西岸(赤野井湾向き)
半島の西側、赤野井湾に面したエリアです。
- 特徴: 東側に比べて水深が浅く、底質が泥(マッド)や砂地になります。ハス畑(現在は減少傾向)があった場所で、夏場はヒシモなどの植物が生い茂ります。
- 狙い方: 初夏〜夏にかけてのトップウォーターゲームが面白い場所です。フロッグやポッパーなどで、シャローにエサを追い込んでいるバスを狙いましょう。
烏丸半島には、絶対に釣りをしてはいけない場所があります。
- 太鼓橋(夢の架け橋): 半島の付け根にある橋の上は釣り禁止です。
- 琵琶湖博物館の敷地内: 裏手の一部エリアなどは立入禁止・釣り禁止の看板があります。
- フェス・イベント開催時: イナズマロックフェスなどのイベント準備期間中を含め、芝生エリアへの立ち入りが制限される期間があります。
必ず現地の看板を確認し、禁止場所では竿を出さないでください。
駐車場事情:時間は必ず確認を!
烏丸半島には大きな駐車場がありますが、24時間開放ではない場所に注意が必要です。
1. 烏丸半島駐車場(有料・時間制限あり)
半島の中にあるメインの駐車場です。
- 利用時間: 通常は朝(8:00頃〜)から夕方・夜まで。24時間ではありません。夜釣りや早朝からの釣りには使えません。
- 料金: 普通車などの駐車料金がかかります(数百円程度)。
- メリット: ポイントの目の前に停められるため、日中の釣りならここが一番便利です。
2. 湖岸緑地 下物(無料・24時間)
半島の付け根から少し南(下物方面)に行ったところにある湖岸緑地です。
- 特徴: 24時間開放の無料駐車場です。早朝マズメや夜釣りをしたい場合は、こちらに停めて少し歩く(自転車移動など)のが一般的です。
季節別:烏丸半島の攻略パターン
- 【春】東岸の石積みでプリスポーン狙い
- 2月下旬〜4月、沖の深場から産卵のために差してくるデカバスが、東岸の石積みにコンタクトします。バイブレーションのリフト&フォールや、ジャークベイトのストップ&ゴーで、石積みに潜むバスを誘い出してください。
- 【冬】北風をブロックする風裏パターン
- 冬型の気圧配置(北西風)の時、烏丸半島の東岸は風裏になりやすいです。さらに沖が深いため、水温が安定しており、冬でも一発大物が狙える貴重なポイントになります。メタルバイブやネコリグでじっくり探りましょう。
烏丸半島のバス釣りポイントのまとめ
烏丸半島は、南湖の中でも屈指の魚影を誇るエリアですが、観光地であるがゆえにルールも厳しい場所です。
- 日中は半島の有料駐車場を活用する。
- 早朝・夜間は湖岸緑地を利用する。
- 釣り禁止エリア(橋の上など)には絶対に入らない。
これらのマナーを守れば、本湖の回遊バスから居着きのデカバスまで、エキサイティングな釣りが楽しめるはずです。ぜひ次の釣行の候補に入れてみてください!
