琵琶湖の大同川のバス釣りポイント

東近江市の湖岸道路(さざなみ街道)沿いに位置し、伊庭内湖周辺の水を集めて琵琶湖に注ぐ河川。

それが「大同川(だいどうがわ)」です。

この川の特徴は、全体的に護岸が整備されており、足場が非常に良いこと。そして何より、春になると美味な小魚「ホンモロコ」が産卵のために大量に遡上してくる場所として有名です。

このホンモロコを狙って、本湖から体力のあるビッグバスが差してくるため、春先は特に熱いフィールドとなります。もちろん、ストラクチャー(障害物)が豊富なため、年間を通してバスをストックしています。

今回は、大同川エリアの攻略法について、上流の「水車橋」周辺、本湖と繋がる「河口エリア」、そして利用しやすい「駐車場」について徹底解説します。

大同川バス釣りの特徴:人工河川とベイトフィッシュ

大同川は、自然の川というよりは「クリーク(水路)」に近い性質を持っています。

  • 垂直護岸: 岸のほとんどがコンクリート護岸で垂直に切り立っています。足元(岸際)のエグレや壁沿いが一級ポイントになります。
  • ホンモロコパターン: 3月〜4月頃、ホンモロコの群れが入ってきます。これを追うバスはビッグベイトやミノーなどの「横の動き」に好反応を示します。
  • 水門と橋: 変化の少ない直線的な川ですが、所々にある水門や橋脚がバスの隠れ家になっています。

【地図あり】大同川周辺のバス釣りポイント

大同川には、河口付近と中流付近にそれぞれ駐車可能な拠点があります。

▼大同川の中流拠点「水車橋(すいしゃばし)」周辺の地図

※マップ中心の橋周辺に駐車スペースとトイレがあります。

1. 水車橋(すいしゃばし)周辺

湖岸道路から少し内陸に入った場所にある橋です。

  • 特徴: 橋のたもとに駐車スペースとトイレがあり、非常にアクセスが良いです。足場も垂直護岸で安定しています。
  • 狙い方: 護岸沿い(足元)をダウンショットリグやネコリグで探る「テクトロ」が基本です。また、対岸のオーバーハングや水中の杭など、目に見える変化を丁寧に撃っていきましょう。

2. 大同川 河口エリア(栗見新田)

湖岸道路の橋(大同川橋)から琵琶湖本湖までのエリアです。

  • 特徴: 北側は漁港のような高い足場の護岸、南側(西浜)は遠浅の砂浜になっています。
  • 狙い方:

    【北側護岸】 足元から水深があるため、メタルバイブのリフト&フォールや、シャッドのただ巻きで護岸沿いを攻めます。

    【南側浜】 ウェーディングで立ち込み、河口のブレイクラインへ向けてヘビキャロを遠投します。回遊バスを待ち伏せするスタイルです。

駐車場情報:トイレ完備の場所も!

大同川周辺には、釣り人に嬉しい駐車スペースが整備されています。

① 水車橋の駐車スペース(中流)
地図で紹介した場所です。数台分の駐車スペースと公衆トイレがあり、ファミリーや女性アングラーにもおすすめです。ここから川沿いを歩いて探れます。
② 栗見神田(くりみかんでん)公園(河口近く)
河口のすぐ北側にある公園の駐車場です。ここも広く停めやすい場所です。河口エリアや、隣接する愛知川方面へ歩く場合の拠点になります。

季節別:大同川の攻略パターン

【春】ホンモロコとプリスポーン
川全体が生命感に溢れる季節です。ホンモロコ釣りの人が多いので、邪魔にならないよう注意が必要ですが、モロコを狙って入ってきたバスは強気です。ビッグベイトやスイムベイトで、群れからはぐれた魚を演出してください。
【夏〜秋】水門の流れ込み
田んぼからの水が動くタイミングや、水門が開いた時がチャンスです。水の動きがある場所にスピナーベイトを通したり、カレントのヨレにノーシンカーワームをドリフトさせると、高活性なバスが食ってきます。

大同川のバス釣りポイントのまとめ

大同川は、足場が良くてトイレもある、琵琶湖周辺でも数少ない「快適な川」です。

春のホンモロコシーズンは釣り人で賑わいますが、それ以外のシーズンは意外とプレッシャーが低め。水車橋を拠点に、護岸沿いの変化をじっくり攻める釣りを楽しみましょう。