琵琶湖の長命寺のバス釣りポイント

近江八幡市の湖岸道路を北上し、山肌が湖に迫る景観の良いエリア。

それが「長命寺（ちょうめいじ）」エリアです。

この場所は、琵琶湖の東岸において「砂地」から「ロックエリア（岩場）」へと地形が切り替わる境界点にあたります。さらに、西の湖から流れ出る「長命寺川」が合流するため、魚影の濃さは湖東エリアでもトップクラスです。

今回は、長命寺エリアの攻略法について、本湖側の「ロック攻略」、長命寺川の「濁りの読み方」、そして利用時の「駐車マナー」について徹底解説します。

長命寺・長命寺川の特徴：地形変化と水質

長命寺エリアは、少し特殊な環境を持っています。

• 長命寺川の流入： 西の湖から流れてくる水は、田んぼの影響を受けやすく、少し濁っている（マッディ）のが特徴です。この「濁り」が、クリアな北湖の水とぶつかる境界線（マッドライン）が狙い目になります。
• ロックエリアの始まり： 長命寺港を境に、北側へ向かってゴツゴツとした岩場（ロックエリア）が始まります。甲殻類が多く、バスの隠れ家がいっぱいです。
• ホンモロコの接岸： 春になると、長命寺川周辺にはホンモロコが産卵のために大量に接岸します。これを捕食するデカバスが差してくるのが春のパターンです。

【地図あり】長命寺川・揚陸施設周辺のバス釣りポイント

ポイントの目印となる「長命寺川揚陸施設」周辺の地図です。

1. 長命寺川 揚陸施設周辺

長命寺川の河口付近にあるコンクリートのスロープ周辺です。

• 特徴： 足場が良く、水深もあります。川の流心（チャンネル）が近くを通っているため、魚の通り道になっています。
• 狙い方： 護岸沿いをシャッドやミノーでテクトロ（歩きながら引く）したり、ダウンショットリグで足元の変化を探ります。スロープの切れ目などの地形変化には必ずバスが付いています。

2. 長命寺港（本湖側）

長命寺川の出口にある港エリアです。

• 特徴： 冬の定番スポットとして有名です。港内の深場に越冬バスが溜まります。また、港の外側（ミオ筋）は回遊バスのルートです。
• 狙い方： 港内はメタルバイブのリフト＆フォール、外側はヘビキャロで沖のブレイクを狙います。
• 注意： 港の関係者や船の往来がある場所です。業務の邪魔にならないよう、釣りをする場所や糸を垂らす方向には細心の注意を払ってください。

季節別：長命寺エリアの攻略パターン

【春】ホンモロコパターンのビッグベイト

3月〜4月、ホンモロコを追って巨大なバスがシャロー（浅場）に入ってきます。長命寺川の河口や、周辺のロックエリアで、ビッグベイト（ジョイクロなど）やスイムベイトをゆっくり巻くと、強烈なバイトが出ることがあります。

【夏〜秋】インレットの濁りを攻める

雨が降って長命寺川が濁った時がチャンスです。濁りとクリアウォーターの境目に、スピナーベイトやチャターベイトを通しましょう。濁りを隠れ蓑にして捕食しているバスが積極的にアタックしてきます。

長命寺のバス釣りポイントのまとめ

長命寺エリアは、ただ広い浜に向かって投げる釣りとは違い、地形変化、水の濁り、ベイトの有無などを観察して釣る「攻めの釣り」が楽しい場所です。

その分、駐車スペースの問題など、エントリーには少し気を使います。マナーを守れるアングラーだけが楽しめる聖地として、大切に利用していきましょう。