彦根港のバス釣りポイント

彦根城のすぐ近くに位置し、観光船の発着地でもある大きな港。

それが「彦根港（ひこねこう）」です。

このエリアは、現在使われている「彦根港（新港）」と、その隣にある「旧彦根港」の2つで構成されています。最大の特徴は、都市部からの排水が流れ込むため、冬でも水温が下がりにくいこと。

そのため、極寒の時期に「琵琶湖で最も魚影が濃くなる場所」と言っても過言ではありません。ロクマルクラスの実績も高く、冬のデカバスハントには欠かせないポイントです。

ただし、ここは「ルール厳守」が絶対条件のフィールドです。路上駐車や立ち入り禁止エリアへの侵入は厳禁。今回は、長くこの釣り場を守るための正しい利用方法と攻略法を解説します。

彦根港・旧彦根港の特徴：温排水と越冬バス

このエリアのキーワードは、間違いなく「水温」です。

• 温排水（おんはいすい）： 旧港の水路には、生活排水処理場からの温かい水が流れ込んでいます。これにより、周囲より水温が高く保たれ、寒さを嫌うバスやベイトフィッシュが大量に溜まります。
• 圧倒的な魚影： バスだけでなく、コイ、フナ、ギルなど、あらゆる魚が越冬のために集まってきます。「管釣り（管理釣り場）」並みに魚がいることも珍しくありません。
• ハイプレッシャー： 魚も多いですが、釣り人も多いです。スレた（ルアーに慣れた）天才バスをどう攻略するかが鍵になります。

【地図あり】彦根港周辺のバス釣りポイントと駐車場

釣りをする際は、必ず「彦根港（新港）」の無料駐車場を利用し、そこから歩いてポイントへ向かってください。

1. 旧彦根港（水路・船溜まり）

新港から歩いてすぐの、古い港エリアです。

• 特徴： 温排水の恩恵を最も受けるエリアです。足場が良く、水深もありますが、係留されている船やロープが多いです。
• 狙い方： 「ダウンショットリグ」や「ネコリグ」での一点シェイクが基本です。ウィードの残りカスや、ボトムのゴミなど、小さな変化に付いているバスを丁寧に誘います。
• 重要： 桟橋内やフェンスで囲まれた場所は「立ち入り禁止・釣り禁止」です。また、係留船へのキャストは絶対にやめてください。ルアーを当てたり引っ掛けたりすると、即トラブルになります。

2. 彦根港（新港・突堤）

駐車場がある新しい港の方です。

• 特徴： 観光船が発着する大きな港です。沖に長く伸びる突堤や、ミオ筋（船の通り道）がポイントです。
• 狙い方： 旧港より水深があり、回遊バスが狙えます。メタルバイブの遠投や、ヘビキャロで沖の深場を探る釣りが有効です。

駐車場情報：新港の無料駐車場一択

釣り人は、こちらの駐車場を利用させてもらいましょう。

彦根港（新港）駐車場

• 場所： 地図で表示している場所です。
• 料金： 無料
• 設備： トイレ、自販機あり。
• アクセス： ここから旧港までは徒歩数分です。安全な場所に車を停めて、堂々と釣りを楽しみましょう。

季節別：彦根港の攻略パターン

【冬】メタルバイブのリアクション

魚は多いですが、寒さで口を使わない時があります。そんな時は、メタルバイブ（鉄板ルアー）のリフト＆フォールで、目の前にルアーを落とし「反射的に」食わせる釣りが最強です。

【春〜秋】サイトフィッシング

水温が上がると見えバスが増えます。ノーシンカーワームやスモラバを使って、バスの進行方向にキャストし、置いておく（放置する）釣りが意外と効果的です。

彦根港のバス釣りポイントのまとめ

彦根港・旧彦根港は、冬のボウズ（0匹）逃れにも最適な、魚影の濃い素晴らしいフィールドです。

しかし、釣り場が存続できるかどうかは、私たち釣り人のマナーにかかっています。「駐車場は新港へ」「禁止エリアには入らない」「ゴミは持ち帰る」。これを徹底して、この貴重な釣り場を守っていきましょう。