琵琶湖の姉川のバス釣りポイント

長浜市の南側を流れ、琵琶湖の北東部に注ぐメジャーリバー。

それが「姉川(あねがわ)」です。

この川は、伊吹山系からの雪解け水が流れ込むため、水質はクリアで水温が低めです。そのため、春には産卵のために遡上するコアユ(小鮎)が大量に押し寄せ、それを追って本湖のモンスターバスが集結します。

しかし、姉川には滋賀県の条例により「秋の釣り禁止期間」が設けられています。この期間はバス釣りであっても検挙の対象となるため、ルールを正しく理解しておくことが何よりも重要です。

今回は、姉川河口エリアの攻略法について、最も熱い「春のドリフト」、拠点となる「姉川河口公園」、そして絶対に守るべき「保護水面のルール」について解説します。

⚠️ 【最重要】釣り禁止期間について

姉川河口周辺は「アユ保護水面」に指定されています。
毎年 9月1日 〜 11月30日 まで
この期間は、河川内および河口から半径200m以内の区域で、アユを含むすべての水産動物の採捕が禁止されています。
※「キャッチ&リリースだからOK」は通用しません。竿を出しているだけで密漁の疑いをかけられますので、この期間は絶対に立ち入らないでください。

姉川バス釣りの特徴:クリアウォーターとサンドバー

禁止期間以外のシーズン、特に春〜夏にかけては最高のフィールドになります。

  • 強烈な流れと濁り: 普段はクリアですが、田んぼの代掻き(しろかき)や雨が入ると濁ります。この「濁りの境目」にデカバスが潜んでいます。
  • 広大なサンドバー: 河口の北側には広い砂浜が広がっています。ウェーディングで立ち込み、沖のブレイクラインを狙うスタイルが主流です。
  • 春のコアユ: 4月〜6月頃、コアユの遡上がピークを迎えます。この時期の姉川は、北湖でもトップクラスの釣果を叩き出します。

【地図あり】姉川河口・公園周辺のバス釣りポイント

釣り人の拠点は、河口の北側にある「姉川河口公園」です。

▼姉川河口の北側拠点「姉川河口公園」周辺の地図

※公園の駐車場に停め、松林を抜けて浜へ出ます。そこから南の河口方面へ歩きます。

1. 姉川 河口(本流・北側ウェーディング)

公園から浜に出て、南へ歩いた河口先端エリアです。

  • 特徴: 本流の強い流れが沖へ出ています。サンドバー(浅瀬)が沖まで続いているため、ウェーディングで立ち込むアングラーが多いです。
  • 狙い方: 「ドリフト釣法」が基本です。ミノーや高比重ノーシンカーワーム(カバースキャットなど)を上流へ投げ、ラインを張らず緩めずで流します。ルアーがUターンする瞬間にバイトが集中します。

2. 南側のテトラ・石積みエリア

河口の南岸(公園の対岸側)です。

  • 特徴: こちらはテトラポットや石積みが入っており、足元から水深があります。
  • 狙い方: テトラの隙間や、流れが当たる石積みの角をシャッドやクランクベイトで巻きます。足場が高い場所もあるので、ランディングネットがあると安心です。

駐車場情報:車上荒らしに注意!

姉川周辺は、悲しいことに「車上荒らし」の報告が多いエリアでもあります。

姉川河口公園(北側)

  • 場所: 河口の北側に位置する公園です。
  • 料金: 無料
  • 設備: トイレあり。
  • 注意点: 駐車場から釣り場(浜)まで少し距離があり、車が見えなくなります。車内に貴重品や釣り具を放置しないよう、防犯対策を徹底してください。

季節別:姉川の攻略パターン

【春】コアユパターンのI字系
春、遡上するコアユの群れにバスが付いています。I字系ルアー(セイラミノーなど)や、小型のミノーを流れに乗せて「動かさずに」巻いてくると、下から突き上げるような激しいバイトがあります。
【夏】冷水を求めて流心へ
本湖の水温が上がっても、姉川の水は冷たいです。真夏の日中は、ウェーディングで立ち込み、一番流れが効いている「流心」の底へヘビキャロを送り込みましょう。

まとめ:ルールを守れる人だけの特権

姉川河口は、春の爆発力が凄まじい反面、秋には厳しい禁漁期間があるフィールドです。

「知らなかった」では済まされないルールですので、必ずカレンダーを確認してください。9月〜11月は近づかない。これを守って、春と夏のエキサイティングな釣りを楽しみましょう。